地元の小学校で、学校と保護者のやり取りにサイボウズLiveを活用するという試みが始まりました。
不審者情報などを随時すばやく提供してほしいという保護者の要望に応えるため、だそうです。
国内シェアNo.1のグループウェア「サイボウズ」を提供しているサイボウズ株式会社が開発した、無料のグループウェアです。
サイボウズとは違い、300人以下の比較的小規模な組織が対象となっています。
Information and Communication Technology
一方的な情報提供であれば、Twitterの方が簡単です。
学校のホームページもあり、頻繁に更新されているようなのでそこで発信することも可能だったでしょう。
しかしグループウェアを導入すると双方向に情報のやり取りができるようになります。
連絡帳に書いて子どもに持たせなくても、先生に直接チャットを送れるようになります。
もしかしたら、その日の内に返事がもらえるかもしれません。
地区の話し合いも、掲示板を使えば空いた時間を利用してできるようになるでしょう。
プリントを確認しなくても、学校行事や部活の予定がカレンダーから確認できるようになる…かもしれません。
そういう可能性を見越しての導入なのでしょう。
最初は混乱も多いかと思いますが、こういうものは使って慣れていくしかないと思います。
サイボウズLiveとは
サイボウズLiveが良くわからない、という方はLINEとTwitterをセットにしたもの、と考えてみるのもいいと思います。
チャット機能はLINEであり、掲示板機能はTwitterです。
サイボウズLiveの掲示板はTwitterと違いグループに所属しない人はアクセスできませんので、学校外部の人の目は気にする必要がなくなります。
SSL通信を利用していて、最低限のセキュリティは確保していると言えます。
導入事例
多くの企業や組織で活用されていますが、ここでは特徴的な活用をしていると感じた2つの事例をご紹介します。
立命館宇治高等学校
生徒同士の活動を通して授業を進める「アクティブラーニング」のアーカイブ目的として利用されています。生徒同士の話し合いをテーマチャットとして残し、まとめた意見は掲示板の方に書き込みます。
関連:[活用事例] 立命館宇治高等学校
https://live.cybozu.co.jp/casestudy/ritsumeiuji.html
有限会社ホームケアサプライ
サービスの記録や連絡調整、報告・相談を共有するために使われています。掲示板機能が集中的に活用されています。
関連:[活用事例] 有限会社ホームケアサプライ
https://live.cybozu.co.jp/casestudy.html?q=3489
ICT時代と情報リテラシー
今回は保護者と学校側での利用となるようですが、子どもに使わせるにしても、外部と繋がりにくいので実はLINEやTwitterよりも安全である部分もあります。
実際に学校でどのような運用がなされていくのかはまだ分かりませんが、うまく活用できれば便利になることは間違いありません。
グループウェアは使っていく内に、本当に必要な形での使い方に変わっていく部分もあると思います。
まだどうなるか分かりませんが、グループウェアの活用がうまくいくことを願っています。